優等生プレイと問題児プレイ

組織の中で価値を圧倒的に出そうとした時に、大きく二つの方向性があるような気がする。優等生プレイと問題児プレイである。優等生は期待値に答えつつリスクを最小化するように動くこと。「こいつに任せておけば大丈夫」というキャラクターである。組織全体が好調基調の場合はこっちのプレイに徹しておけば特に問題はない。パフォーマンスが全体的に高い場合はこちらのプレイが良いだろうと思うし、周りに優等生プレイをしている人が少ない場合やそもそもパフォーマンスをあまり出そうとしている人がいない場合は(エコモードな人が多い場合は)こうしていれば自然と目立っていくのでカンタンである。

一方で問題児プレイは平均値を毀損して、最大値を高めるパターン。期待値に必ず答えられるわけではないが、時々ホームランを打ってくるやつ。敢えて教科書の逆のアプローチを試していく必要があり、コスパは当然悪くなるが、にっちもさっちもいかなくなった時に突然チャンスが巡ってくるような可能性があるし、問題児のもたらす便益を組織の上に理解してもらえれば特別扱いポジションを手にすることもできるかもしれない。優等生プレイに徹している人が周囲に多い場合は敢えてこっちの戦略をとることで道が開けるかもしれないし、組織全体がヤバくなってきている時にはこっち側のプレイに切り替えておくとハネる可能性があるので良い。但し、ノックアウトファクターを踏むと退場させられるため、ホントにヤバいラインを慎重に見極めるという能力を持っている人におすすめであるし、組織内でのコンフリクトが起きることは必至なため、コンフリクトが起きたとしてもうまく処理するような技術は要求されてくる。

一番いいのは組織の基調 / 自分のスキルセットと求められている期待値とのギャップ / 周りの人のプレイスタイルに応じて柔軟に優等生モードと問題児モードを切り替えられること。どちらも経験量がモノをいうので、どっちでいくか迷う際には自分が選択してきてこなかったプレイスタイルを積極的に選んでいくと良いのではないだろうか。